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こんにちは、心理カウンセラーの久宝美子です。
今日で3月は終わりますが、皆さんはどんな気持ちで過ごされたでしょうか?
菜の花や桜を愛でたり、数年ぶりに友人や家族と花見に出かけたり。
この時期は、卒業式や人事異動などで寂しい気持ちがある反面、
ポジティブな感情を感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
けれど、私にとっては気持ちの落ち着かない月。
以前に比べると、ずっと楽になりましたが、幾つか用事が重なると焦りを感じてしまうのです。
それは、あることに対して抵抗感があるからなんです。




苦手意識があるとその状況から逃れたくなる

毎年、この時期は確定申告があり、期限までに提出しなければと焦るんですね。
それに加え、今年は他にもしなければいけないことが重なって、
花見に行きたい気持ちを我慢していました。

もっと早く取り掛かっていれば、焦ることもないと、終わってから思います。
けれど、頭ではわかっているのに、他のことに意識が向いてしまう。
あれもこれもしなければと思うと気が重くなってしまうから、
気分転換にショッピングにでかけたり、ドラマをみてしまったり。


このままでは埒が明かないと
何とか気持ちを切り替え、重い腰を上げ取り掛かると、意外と早く終わらせることができる。
なのに書類を前にすると、抵抗感が出てきて、手をつけるまでに時間がかかってしまうんです。

この抵抗感は、文章を書くことや書類の整理までにも感じて、何か克服できないかと知人に相談したのです。すると、私が苦手だと思っていたものは、実は母のものだった言われたのです。


心理的距離が近いと誤解をしてしまう

今から数十年前のことです。
私は高校進学にあたり、学校から書類を持ち帰りました。
母はそれに目をとおした後、私に向かって
「お母さんはわからないから、自分で書いてね」と言ったのです。


その時の私は、
大人であるお母さんが理解できない書類を私にわかるはずがない
でも、私が書かなければ高校へ進学できないんだ
と、”書類は怖いもの”と感じたようでした。

それ以外にも、毎回ではないけれど、母は書類を持って父方の親戚を訪ねていましたし、
御祝儀袋や年賀状などを書きたがらなかったり。
今思えば、母は字を書くことに苦手意識があったのかもしれません。
そんな母を見ていた私は、母の苦手なことが、
いつしか私のものだと思うようになっていったようです。

私たちは、心理的距離が近い人の感じている感情などを自分のものだと誤解することがあるのです。


自分と相手の苦手なものを切り分ける

「〇〇が苦手だ」
苦手意識を感じる原因として、自信がない、知らないことに恐れを抱き、
自分は苦手だと思い込んでいる。
また、苦手なことをしてみたけれど、
誰かに笑われたなど嫌な感情を感じた経験が残っていると苦手意識はうまれやすいようなのです。

その他には、誰かとの心理的距離が近いと、もともとは不得意ではなかったものや、
まだ苦手と決まっていないものを苦手だと思い込んでいる場合があるんですね。

苦手だと思っていたことにチャレンジしたら、意外とうまくできたとしたら
”その苦手意識はだれのものなのか?”
と考えてみるといいのかもしれません。

もし、誰かのものを自分のものだと思い込んでいたのなら、きちんと切り分けること。
その誤解を解くことで、それまでにあった抵抗感を減らすことができます。




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